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本学は設立当初から「自らが新しい研究成果や概念を発信する」という理念を掲げ、高い専門性と強い研究志向を持ち、社会の指導的立場を果たすための倫理観を持った専門医、あるいは医学者を輩出してきました。その伝統において、本学の医学系大学院では研究マインドを持つとともに研究を実践できる医療人を育成することが重要な使命と考えています。
医学系大学院に求められる要素の一つとして、臨床的なセンスを持つ基礎系研究者・指導者を数多く擁することも重要です。東海大学医学部並びに大学院医学研究科には、臨床への還元を十分に意図した研究を継続している基礎医学研究者が多数おり、医局講座制を廃止して横断的な研究体制をいち早く確立している点も本学が誇るべき特徴です。大学院生が所定の年限で学位を取得し、次世代の医学界のリーダーとして活躍できるように、基礎研究では医学研究科内バイオ研究医療センターと生命科学統合支援センターが、臨床研究では総合臨床研究センターが大学院生をサポートする体制が構築されています。
本学の先端医科学専攻(博士課程)には多くの臨床医が在籍しており、臨床能力の向上、専門医としてのスキル獲得、そして臨床医学を支える基礎研究の3つを同時に推進しています。社会人としての責任が増す世代が多いことから、2009 年度より専門医資格取得のための臨床研修と、研究を主体とした博士課程修学を並行して行えるよう、専攻医研修/大学院コースを併設しています。現在では、多くの大学院生が、東海大学医学部付属病院での勤務を続けながら、医学研究科での教育・研究活動を遂行しています。専門医が大学院医学研究科で学際的な研究を行う意義は、臨床医としての視点を基礎研究に十分に反映させることにあります。そして、基礎研究での経験が、臨床医としての資質・スタイルを培う絶好の機会になると確信しています。
医科学専攻(修士課程)および先端医科学専攻(博士課程)に在籍している研究職あるいは実務を目指す学生に対しては、経済的支援が整えられているとともに、それぞれの分野での発展性を広げるために、セミナーやワークショップ等も含めて、多数の教員から指導を受
ける機会が設けられています。さらに、新しい医学研究のシーズとなる学祭的研究を発展させるため、人文社会系出身者が医学領域で活躍できるフィールドを開拓することも重点課題として取り組んでいます。
現在、社会環境のめまぐるしい変化により、健康問題も含めて看護職の社会における役割は益々高まっています。本学大学院医学研究科では、このような多様な社会のニーズに応え、看護職の社会における役割を継続的に果たすことができる人材を育成することを目的として、2023 年度より看護学専攻(修士課程)を新設しました。看護学専攻では、研究者および専門看護師の育成といった幅広い教育課程を整え、それぞれの看護分野での指導的な立場で活躍できる看護人材を養成しています。
本学医学系大学院では、研究マインドを持つとともに研究を実践できる医療人を育成することを使命とし、多種多様な領域からの入学者を大いに歓迎しています。
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