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これまでの医療は、病気の診断と治療が中心でした。しかし、現在は病気が顕在化する前の早期発見と健康増進の重要性が広く認識され始め、国の医療費負担増加への打開策として優先的に取り組むべき課題とされています。
近年、予防医学は大きな発展を見せています。しかし、健康増進や長寿に関するエビデンス(科学的根拠)は必ずしも確立しているものばかりではありません。ライフケアセンターは、そうした背景のもと、教育・研究機関である大学の使命としてエビデンスの立証と老化メカニズムの解明に総合的に取り組む機関として設立されました。
ライフケアセンターでは、基礎・臨床研究、遺伝子研究、フィットネス研究、食品栄養素研究などが行われて居り、総合大学の利点を最大限に生かし、医学部だけでなく健康学部を筆頭に体育学部や農学部など他分野との連携も積極的に行なっています。また、付属東京病院に設置されている抗加齢ドックの受診実績をもとに、さまざまなデータを集積・解析を行い、より信頼性の高い抗加齢診断を行うべく、取り組んでいます。また国・自治体や健康に関わる多分野企業と連携し、個体差を考慮した健康医科学を目指し、健康・予防のための健康医科学の研究の推進、および教育・普及を図ることを目的とした「産官学連携プロジェクト・健康医科学研究」を稼働しています。本センターは生命の分子メカニズムの解明に必要な研究器機や人の健康の解明に必要な身体測定機器・トレーニング設備を備え、基礎的研究から応用的研究、そして健康産業への展開を通じて老化制御や健康促進の学内体系化を推進しています。
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